花  の  詩 

 

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              や〜わ

    

テイカカズラ 
 (定家葛・正木葛) 常緑蔓性植物 有毒
 
      (キョウチクウ科テイカカズラ属)   
花期は5月から6月。 花は夏の季語、実は秋の季語

 

平安末期から鎌倉時代に活躍した歌人の「藤原定家」にちなむ花名です。
後白河院皇女の式子内親王と藤原定家の関係性を創作して、今春禅竹は能「定家」を
著しています。式子内親王没後に定家の妄執が葛に成り代わって内親王の墓にまで
まとわりついているとする話です。
二人の間に恋愛感情があるなどというのはあり得ないことだとも思いますが、
ともあれ、この植物名はこの創作から来た名称です。

それ以前の名称はというと、「マサキカズラ」とも言われますが、しかしマサキカズラは紅葉する
らしいのに、テイカカズラは紅葉しません。おそらくは違う名称なのでしょう。

「ジャスミン」など、いくつかの植物がテイカカズラの花に似ていて、私では見分けがつきません。


 
松にはふまさきかづらちりぬなり外山の秋は風すさぶらむ (西行)

定家葛 椨の太幹 おほひ咲く  (木内 微子)










 

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