マクロ撮影について
2016/04/07



     ◎ 私のマクロ撮影遍歴
    

カメラのことは全く知らなかった30年ほど前に、
知人からフィルム一眼レフの中古品を譲り受ける機会を得た。

その頃は風景撮影にも興味がなく、カメラは宝の持ち腐れ状態であったともいえる。
そのまま数年放置していた気もするのだが、今となれば記憶も曖昧である。

いつからか、自分の作成した貴金属宝飾品を撮影して記録として残して
おきたいと思うようになった。次にも似たようなデザインの仕事をするときに
写真があると参考になる。
ところが、カメラはあれどマクロ撮影の知識がない。知人やカメラ店で撮影方法を
聞いたりしたのだが、そのカメラだけでは指輪などの細かいものは撮影できない
ことを知る。

そこで買い込んだのがエクステンションチューブ。いわゆる接写リングで、カメラとレンズの間に
装着して使う機材。でもカメラの知識がなくてエクステンションチューブを使ったら撮影できない。
AFが作動しなくなりMF撮影するしかないのだけど、カメラの知識がなくて
そんなことも知らないままであった。
後年そのカメラは別の友人を介して手放してしまった。
結局、一眼レフカメラ用のレンズではどの種のレンズであろうと私の望むマクロ画像は
得られないということである。もちろんテレコンや接写リングを用いればある程度の
マクロ画像は撮影できるが、そのためにはさらなるカメラの知識と多くのお金が必要だ。
下のサイトあたりが参考になる。


デジカメ実験室




◎私のマクロ撮影実践歴

カメラを本格的にやりだしたのはパソコンを購入した17年ほど前からである。
私の仕事の宝石や宝飾品だけでなく日常のスナップや風景も撮影するようになり、
カメラは生活から切り離せなくなった。
コンパクトデジカメも出始めの頃だった。初めて買ったカメラは富士のファインピックス1700Z。
平成11年の秋には使っていたので、購入は17年より前ということになる。
150万画素で価格は9万円弱。現在とは価格面でも画素数でも格段の違いがある。
でも、この機種は名機だったと今でも思う。

ファインピックス1700Z

以後、一眼レフカメラも含めて10数台のカメラを使ってきた。使っているうちに
不十分ながら宝飾品撮影もできるようになったが風景などは一眼カメラ、マクロはネオ一眼や
手の平サイズのコンパクトデジカメと使い分けている。


以下の二枚はマクロ撮影カメラ。レンズの先端にクローズアップレンズとサイズフリーの
マクロレンズを装着している。
左のものはネオ一眼。右のものはコンデジを改造してクローズアップレンズを装着できるようにしたもの。



宝飾品の撮影風景と撮影画像





現在は仕事を辞めているのでマクロ画像は植物を撮る程度である。
現在、マクロ撮影用に使っているカメラはオリンパスのTG−3。重宝している。
顕微鏡モードにして、ナンバー10のクローズアップレンズを装着する時が多い。

ただし致命的ともいえる欠点もある。
マクロにすればするほど目立つ被写界深度とノイズの問題。この問題を解決する方法を
私は知らない。レンズとカメラ一体型のネオ一眼カメラであるならF値を高めにする。
絞りを 8 あたりまで絞り込むと少しは良い画像になるのだが、でもコンデジで
シーンモードやマクロモードではF値の設定はできない機種が多いと思う。
その場合は解決策はないものと思う。TG−3も設定できない。
いずれにしても被写体を何十倍にも大きく撮影するときには撮影自体が
非常にシビアである。小型の三脚は必須の機材だと思うが、私の場合は
ズルをしてほとんど手持ち撮影。同じものを最低でも4.5枚撮影して、
その中から良さそうなものを選んでいる。
いずれにしてもマクロ撮影は面白いし楽しい。

◎マクロ撮影結論

被写体が5センチ程度のものであるなら一眼レフカメラにマクロレンズを付けると良いと思う。
撮影最短距離や撮影倍率のことは気にする必要は全くない大きさだろう。
そんな大きな被写体なら私も一眼カメラで撮影する時がある。
この「花の詩」でも一眼カメラで撮影したものも多くあります。

F値を絞ることができるなら8程度までに絞ること。もし開放側に近づけるようなら
ピントの合う範囲は極端に少なくなり鮮明な画像は得られにくい。

クローズアップレンズは必須だがナンバー10くらいが適当だと思う。しかしカメラ設定や
機種によって差があるので、カメラによって使い分けるしか無いように思う。
また重ね付けするする場合は逆効果の時が多いので、これも経験から覚えるしか
ないものと思います。

三脚・リモコンかレリーズも使うとより確かな結果になります。
ともあれマクロにすればするほどピントが合わなくなりますから、使える場合は使う方が
ベストです。三脚を使わない場合は両手でしっかりと構えて、腕を体に密着させるとか、
柵や木の幹などがあるなら支えにして、できるだけぶれないような方法を考える。

風などによる被写体ブレは仕方ないので対処法は、できるだけ風のない時に
撮影するしかありません。
大体はその程度だろうと思います。以下、撮影画像を少し出します。

たまたま消えずに残っていたシャボン玉を撮影            雑草のネコジャラシの中のクモ     


四季桜の蕾についていた滴                        雑草のキュウリグサ  


ミズキ科のハナイカダの花                    モミジの花       


雑草のヒメウズの5ミリ程度の花


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