花  の  詩 

 

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ヒオウギ (檜扇・射干・からす扇) 多年草。

   (アヤメ科ヒオウギ属)    季語は夏



ヒオウギの花名は平安時代から宮中で用いられていた檜の薄い板で作った扇に、ヒオウギの茎の下半分の
葉の形状が似ているからとのことです。六弁花の花の形が似ている訳ではありません。
それでは平安時代にヒオウギと名付けられてたこの花は、それ以前はなんと呼ばれていたものでしょう。
中国名は「しゃが」。しかしシャガは今日では他の花の花名です。
西行の歌にある「カラスアフギ」なども、この花を指す名称です。
橙黄色の六弁の花弁全体に赤色の斑点があり、豪華な感じのする花です。
京都の祇園祭にはなくてはならない花です。

ヒオウギの実が「ヌバタマ」です。和歌では、黒・夜・闇・髪などの言葉を導き出すための枕詞として使われます。
「ウバタマ・ムバタマ・ヌバタマ」のどの言葉も正しい言葉です。
近年「ヒメヒオウギ」というヒオウギと似た花を見かけます。この花はアヤメ科アノマテカ属。
アヤメ科アヤメ属の「ヒオウギ」とは花が似通っているというだけです。

蓬生のさることなれや庭の面に からすあふぎのなぞしげるらむ (西行・山家集)















 

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